かざぐるまをめぐる冒険。その①

来る2014年3月8日、日本の福島出発のさようなら原発デモに合わせ、ベルリンでも反原発デモを行うことに。

テーマは風車。
風車が選ばれた理由は深い。よって、デモの詳細も含め、おいおい説明したいと思う。

12月のオープン会議で、芸術家の磯益子(Masko Iso)さんがさっそくリサイクルの牛乳パックで試作品を作って来てくれた。会議に参加したANTI-ATOM-BERLINの会長のハイラからは「プラスチックは使わないでほしい」私たちの活動は環境保護のあらゆる問題とも常に隣り合わせにある。インターネットなどでは、ストローと爪楊枝を使った簡単な作り方などが見られ、これらはどの家庭でも身近なアイテムでもあるが、ストローはプラスチック素材だ。

各家庭で容易に揃うアイテムで、リサイクル、自然のもので作る風車。

と云うことで、ベルリンで長く活躍されているモデラーの吉本禅(Zen Yoshimoto) さんの元へ相談に。
禅さんは2001年からベルリンで生活されている原型師。日本ではガンダムのプラモデルなどを製作しておられたが、ベルリンのミッテにあるOnitsuka Tigerのレジに飾られた金魚の詰まった大きな透明のスニーカーをご覧になった事があるベルリン市民も多いと思う、こちらも彼の仕事のひとつ。

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禅さんと一緒に、クロイツベルグのModulorへ。

この日は不思議な事が。待ち合わせのAlexenderplatzのデパートで、今年の3月のデモで告知の手伝いをしてくれたKさんにおよそ1年ぶりの遭遇。今度のデモでは風車を使うと云うと、Modulorに行くと良いと言われた。同日2人の人物からのすゝめとあらばと店に入ると、なるほど工作や美術の道具から専門的な材料がたくさん揃っている。ここで、風車と持ち手の接続部分に使う、木製のビーズを購入。他、禅さんから素人にも扱いやすい針金のサイズや材質についてご指導いただく。

風車の持ち手の棒は、ミッテのラーメン誠にて使用済みの割り箸を100本集めていただいた。最近は誠でもエコロジーな取り組みから割り箸をあまり使用されていないとの事。スタッフのみなさん、本当にありがとう。

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長男がせっせと割り箸の洗浄。

空の牛乳パックが4つ集まったのもあり、磯さんと一緒に試作第二弾に挑戦。

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材料はこんな感じ。
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まずは牛乳パックの線を利用して14㎝角に切り、中央から2㎝ずつのところまで切り込みを入れる。

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磯さんは、机に敷いてあった新聞から絵柄を切り抜いて。私は自宅にあった、半端な折り紙を貼ってみた。防水加工のため表面がつるつるしているので接着剤が必要。文字を書くためにも工夫が要りそうだ。各自の個性豊かな風車になりそう。

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キリで穴を開ける。

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牛乳パックは紙質が固く、なかなかいう事を利かない。。

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羽根と割り箸の接続部に木製のビーズを。

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1㎜の針金でぐるぐる。

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試作第二弾はこんな感じに。磯さん、お忙しい中、ありがとうございました。

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割り箸と風車の羽根の接続部品には、身近な物でアイデアいろいろ。

ANTI-ATOM-BERLINのハイラは、磯さんの試作品の第一弾である、接続部にボタンを利用したものを持ち帰った。彼らも揃って風車の制作をする予定だ。

みなさんのアイデアもぜひともお寄せいただきたい。(R)
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<協力>
・吉本禅(Zen Yoshimoto)Facebook:http://facebook.com/zenyoshimoto
・磯益子(Masko Iso)公式HP:http://isomasko.jimdo.com/
・ラーメン誠:http://www.makoto-berlin.de/jp/about.html

福島の高校生とのウオーキングツアー

今年の夏、日本のNPOの団体の主催で福島からドイツを訪問した高校生たちといっしょにベルリンの街を歩いてドイツがどのように環境にやさしいまちづくりをしているかを歩いて学ぶウオーキングツアーをしました。時間が経ってしまいましたが、そこで学んだことをこの場で紹介します。

ドイツ連邦議事堂のドーム型の天井はガラス張りで日光を取り入れやすくなっています。屋上にはソーラーパネルが設置されており、発電された電力を電力会社に売っているとのことでした。議事堂の地下には暖かい空気と冷たい空気をためるタンクがあり、夏は冬にためた冷たい空気を館内に送り、冬はその逆の作用をします。そうすることでなるべく電力を使わない工夫をしていることがわかります。

議事堂の屋上からは火力発電所が見えました。煙突の近くに台形状の建物があります。それは電力をつくる際に出る熱を冷却するための冷却塔です。しかし、冷却する際に出る水蒸気が空に上がりやがて雨となって地上に降りてきます。そのため上空の水蒸気が増え集中豪雨や最近の異常気象の原因になるとのことでした。

国会議事堂の屋上から見える火力発電所
国会議事堂の屋上から見える火力発電所

議事堂の屋上からはベルリンの街が一望できます。ベルリンは緑が多いなと感じていましたが、上から眺めるとあらためて緑が多いことに気づかされます。至るところに公園があり、主要道路も直線で幅があり、街路樹が茂っています。なぜ道路が広いのか、暑い空気が街にたまらないよう風通しのいいまちづくりをしているからです。なぜ緑が多いのか、木を植えることで日陰を作って空気が暖まらないようにしているからです。

ベルリン中央駅でもさまざまな工夫を知ることができました。屋根はすべてガラス張りです。これも日光を取り入れやすくするためです。そうすれば日中照明が必要なくなるので省エネできます。ドイツ鉄道(Deutsche Bahn・日本のJRにあたる)ではドイツ政府のエネルギーを再生可能エネルギーに転換する政策に呼応して2050年までにはすべての電力を再生可能エネルギーにするとの目標を出しています。ドイツ鉄道が発行しているバーンカードというものがあります。これは年に一度、一定料金を払うと、ドイツ鉄道の切符を買う際に割引が効くカードです。現在、このカードを所有する乗客の分の電力が再生可能エネルギーでまかなわれています。

ベルリン中央駅のホームで説明を聞く高校生たち
ベルリン中央駅のホームで説明を聞く高校生たち

駅には分別ゴミ箱が設置されています。紙、プラスチック、ビン、その他です。コカ・コーラ社のみがリユースするリターナブルボトルを採用しています。リターナブルボトルを使用すると工場までビンを戻さなければいけないため、コカ・コーラ社は各地に工場を分散させています。
ベルリンの街を歩いていると自転車で移動する人が多いことに気づきます。自転車専用道が整備されているため主要な道路でも比較的安全に乗車することができます。観光地でもあるベルリンでは店頭で借りるレンタサイクルも多いですが、ドイツ鉄道が運営するレンタサイクルがあります。その名も「Call a Bike」。駅前に限らず、街のあちこちで乗り捨て可能です。インターネットで登録し、携帯電話で暗証番号を聞き取り、施錠・解錠ができる便利な仕組みです。ベルリンは公共交通機関も発達していますが、気軽に自転車を使えることで二酸化炭素の排出を押さえる努力も見られると感じました。

今回のツアーではドイツ政府とベルリン、企業が脱原発と環境にやさしいくにづくりをするために実践している姿を勉強できました。日本では福島の原発事故が解決していないにもかかわらず、政府が海外に原発技術を輸出しようとするなど日本と海外の人々に対して無責任な態度を取り続けています。今回学んだドイツでの取り組みから日本でも脱原発に向けてできることを学べるのではないかと感じました。

A2-B-C

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ドキュメント映画を観る機会が増えた。おそらくは真実を知るための一番の近道だ。「A2-B-C」は、聞き慣れないタイトル、海外でのフィルムフェスティバルでの受賞のニュースが目に止まり、気になっていた映画だ。ベルリン自由大学日本学科のブレッヒンガー・タルコット教授(Prof.Dr.Blechinger Talcott)が構内で上映会をすると云う招待を受けて、学部関係者に混じって映画を観せていただいた。

このドキュメント映画は甲状腺の検査結果で、A2、すなわち結節および嚢胞が見つかった子どもたちに初めてカメラを向けたものだ。

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無邪気に遊ぶ幼稚園児のあどけない姿が映る。ほとんどの子どもがガラスバッヂを身に着けていた。ガラスバッヂとは、特殊なガラス素材を使用した携帯型線量計で、各自の浴びた放射線を計測する装置である。子どもたちは禁止された遊具を取り囲み、どこが放射線の測定値が高く、危険であるかを指で指し示す。遊ばなければ安全と云うわけではないのに、どうして。また小学校の塀を挟んだ通学路の放射線は、インタビューを受ける母親の腰の位置でおよそ12.42μSv/h、足元ではインタビューの間中、35.37μSvと異常なまでの数値の上昇を見せた(※)。撮影が行われた日は、強風が吹き荒れ、校庭では体育の授業が行われていた。

「頭を切ったかのようなびっくりするぐらいの鼻血、2度倒れ、発疹、白血球のかなりの減少、そして医師から風邪の診断」

ある母親が自分の子どもの体調を語った。風邪で初めて血液検査を受けた上、一度も放射線についての質問をしていないのに、医師から「放射線とは関係ない」と言われたという。

「医大の検査結果では一人は嚢胞なしのA1、もう一人は嚢胞ありのA2」

ある家庭では子どもたちの検査結果に満足できず、近所の個人病院で再検査を行ったところ、2人とも嚢胞が見つかった。これを聞いた他の母親は、同じ病院に再検査を依頼したところ、医大の検査にてA2判定後は再検査はできないと断られたそうだ。この時には、原発事故後に福島県放射線健康リスク管理アドバイザーに就任した山下俊一氏の文書が出回り、他県などでの検査もできなくなっていたと言う。

「怒っていいんです」

不安と怒りが入りまじり、涙を見せる母親たち。
日本では感情を押し殺して表に出さないことが美学とされてきたが、怒るべきは今なのだと語る。

「僕はA2です」

カメラを向けられた小学生たちが口々に自らの検査結果を紹介する。この判定が意味するものは何かという問いに、「白血病になって死ぬ」「癌になって死ぬ」と答える。

こんなことが普通であってたまるかと、ぐっと胸を締め付けられる思いで観ていた。やるせない哀しみと怒りが全身に行き渡り、気付けば嫌な汗をかいていた。

鑑賞後は、監督のイアン氏(Ian Thomas Ash)に質疑応答の時間を設けていただいた。主な質疑内容は以下の通りである。

―福島の汚染区にいるファミリーにはどんなオプションがあるか?
避難する人もあれば、とどまる人もある。30km圏内は居住できず、みな避難しているが、境界線の外30.2kmのところには人も住んでいるし、学校(伊達市)も再開しているという状態。
お年寄りと子どもがいる家族には、とても厳しい選択である。お年寄りはそこにとどまりたいと思うが、子どもがいる場合、とどまることは健康安全上の不安が大きい。家族が離散する状態になったり、離婚率も高くなった。

―日本ではこの作品を見ることができないと聞いたが?
まだ限られているが、9月に日本のフィルム・フェスティバルで上映し、メディア関係者への試写会も行った。

―避難しなければならなくなった家族はいつごろ戻れるのか?
その質問に対する簡単な答えはない。不透明というのが実情。

―福島の母親たちは何を一番求めているのか?
彼女たちが求めているものは、安全や賠償金などではない。一番求めているのは「信頼できる情報」である。信頼できる正確な情報があれば、家族とともに今後どうするかという正しい判断を自分たちで下すことができる。現在の情報は背後で操作されていたりして、信頼できず、その中で身動きが取れなくなっている現状に母親たちは怒っている。一人の母親との出会いからたくさんの母親たちとつながることができ、彼女たちが話し合っている場面を撮影した。声を上げることは勇気のいることだが、彼女たちは、力を合わせてこれからどうしていこうか、という将来を見据えた視点で話し合っていた。カメラの目の前で、女性たちの草の根による活動の輪がまさに生まれた瞬間に立ち会った形になり、感動を覚えた。

―除染作業をしていた人たちはどのようなモチベーションで作業に携わっているのか?
2人の作業員と話すことができた。映画の中に登場した若い作業員は、北海道出身で、勉強を続けたいが経済的に厳しく、その資金を得るため、他よりも報酬の高いこの作業に応募した。確か以前原発で働いていたと言った 作業員は、家族とともに避難したが、汚染地区での作業に毎週通っている。

―今後の活動の予定は?
配給会社を見つけるのが課題。福島の問題を継続して取り組んでいきたい。

―日本で上映した際、日本人の観客、およびメディアではどのような反応・フィードバックがあったか?
フェスティバル会場に足を運んでくるような人たちは、もともとこういう問題に意識の高い人たちなので、関心を持ってもらえたが、多くの日本人は今はインターネットで好きな動画が見れる時代で、わざわざ足を運ぶことがあまりないので把握しづらい。メディア関係者(特に日本在住の外国人ジャーナリスト)を招待しての試写会を行ったが、まだ無名の作品だったので、何か賞を取って認められないと取り上げづらいと言われた。賞を取ることが目的ではないが、賞をいただくことで、この作品に対しての注目が高まり、日本や世界に福島の現状を知らしめることの助けになればいいと思っている。

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質疑も終わりイアン氏に声をかけると、大変気さくな印象で、撮影中に子どもたちが懐く様子が見て取れたのも頷けた。翌日ベルリンで行われたRAINDANCE FILM FESTIVALでの上映の告知は、多くの人々にとって間に合わないと思うので、今後のベルリンでの上映の可能性について話した。イアン氏は、「フィルムフェスティバルの良いところは、色々な映画が混じっているところだと思う。反原発だと限られた人々にしか観てもらえない」という様な事をおっしゃった。

確かにこれが現実だと突きつけられれば、多くの日本人は目や耳をふさぐに違いない。遠く福島での出来事とたかをくくる人もいるかもしれない。でも、たくさんの子どもが、身も心も傷ついて、目に見える血を流している。私はこの現実から目をそらす事は出来ない。福島の子どもたちも、世界中の今を生きる子どもたちと同じ未来を担う子どもたちであると考える。子どもたちはみな平等に、こうした不安を感じ日常を放射能におびやかされる事なく、夢を描いて生きていく権利を持っている。大人たちにそれがどうしてわからない、またはわからないふりができるだろうか。(R)

作品中の17歳の女子高校生の言葉を反芻する。
―みんなが今の現状を忘れている事が大切な問題だと思う―

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※撮影場所と思われる箇所での測定動画

放射線量測定:福島県伊達市立小国小学校2013.1.13測定①: http://youtu.be/xrF7ewCfQrY
放射線量測定:福島県伊達市立小国小学校2013.1.13測定②: http://youtu.be/EcemHMEtbj0
50マイクロシーベルトが出ています。

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イアン・トーマス・アッシュ(Ian Thomas Ash)
公式ウェブサイトhttp://www.documentingian.com/

今後の上映スケジュールhttp://ianthomasash.blogspot.jp/2013/11/on-road-again.html

December 19th PIA Film Festival (Kyoto, Japan)
12月19日 PIA映画祭、京都

December 21st PIA Film Festival (Kobe, Japan)
12月21日 PIA映画祭、神戸

秘密保護法案と今後の問題を考える。

今日本で秘密保護法案が国会を通過しようとしています。これに対して各界から反対の声が上がっていますが、何が問題となっているのでしょうか。この法案は基本的に国の防衛機密を守ることを目標に掲げているのですが、その規定が曖昧なため、表現の自由、報道の自由などが侵されるのではないかという危惧があるのです。少し具体的に説明しますと、国家の安全を守るために各行政機関は政令を出して、機密にかかわる事柄や仕事を期限付きで指定し、それを警察庁が法に基づいて監視するという体制ですね。この法に抵触すると、重い場合は10年の懲役刑が課せられます。

問題は、この行政機関による機密事項の指定です。国家の安全を守るための特定機密という言葉はきわめて曖昧で、直接的な軍事戦略上の機密から、それに関連する事業内容も含まれます。たとえばわかりやすいところでは、沖縄の基地で何がおこなわれているのか。これを機密事項に指定することができます。軍需産業の内容ももちろん指定の対象です。今日の軍需産業のハイテク化を考えると、機密事項の範囲は相当に広がるでしょう。

そこで気になるのは、われわれが今問題にしている原発はどうなるのかということです。よく知られているように、原発の現場労働には非常に多くの、しかも重大な問題があります。これが機密事項の対象として指定されれば、ただでさえも闇に包まれている問題がさらに隠されることになります。現場の労働者が何かを訴えようとしても、処罰を受けることになりますし、その情報を受け取った側もやはり処罰の対象になります。つまり、今でさえも原発報道に尻込みをしているマスコミ、ジャーナリズムはもっと口をつぐんでしまうことになるわけです。

そこで疑問が湧きます。そもそも原発は国の安全を守る特定機密に当たるのだろうかという疑問ですね。そこで問題になるのがテロの防止という項目です。ヨーロッパでは常識化していますが、原発はテロの目標として考えられています。このテロ防止のために原発に関する情報を機密事項として指定する可能性は充分にあります。しかもこの指定は国会の議論を通してではありません。法案によると、各行政機関が各自の権限で指定することができるのです。経産省がこの法律を利用して原発報道を規制することは充分に考えられますね。

さらに問題なのは、機密事項に指定された事業にかかわる人物には厳格な適性評価がおこなわれるのですが、この場合本人だけではなく、その家族や同居人も調査されることになります。原発の場合で言えば、小出裕章さんや平井憲夫さんのように内部から告発をしてきたような人物を初めから排除することができるわけです。「原子力ムラ」がいっそう閉鎖的になるのは明らかです。(BK)

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