福島原発事故から6年となる今年3月11日(土)、Sayonara Nukes Berlin は、“原発のない未来を!”をテーマに「かざぐるまデモ」をします。
2月はじめ、フランスのフラマンヴィル原発で爆発事故とのニュースがありました。これは原子炉の建屋とは別の機械室で電気系統がショートして起きた事故で、念のため2基のうち1基の稼働を停止するも、放射能漏れはありませんでした。このようなニュースを聞くと正直どきりとして、ヨーロッパにもたくさんの原発があるのだという事実を目の当たりにさせられます。
ドイツは脱原発をすると政策上は決定していますが、2023年まで原発は稼働し続けます。リンゲン(核燃料製造工場)やグローナウ(ウラン濃縮工場)の原子力関係設備や研究用原子炉は運転を続けることになっています。
ヨーロッパでは運転開始後、30年以上経った原子炉が60基以上も稼働しており、中には40年以上運転しているものがいくつもあります。多くの国が老朽化した原子炉を稼働し続けるため、運転年数制限を60年まで延長しました。これではチェルノブイリやフクシマのような原発事故がいつどこで起きてもおかしくありません。
原発事故によって多くの人々が故郷を失いました。健康への危険性が高いのにもかかわらず、日本政府は子どもだましの除染をして、まだ空間線量の高い地域に住民を帰還させようとしています。そして原発事故で汚染された地域はもう安全だということにして賠償金の支払いから逃れようとしています。
原発が動いている限り、放射性廃棄物という負の遺産は増え続けるばかりです。
未来にこのような負の遺産を押し付け続けないためにも私たちはデモで以下のことを要求します。
・日本政府は福島帰還政策を即刻やめて賠償金の支払いを続けること
・世界中で脱原発を!自然エネルギーへの転換を!
・EURATOM(欧州原子力共同体)契約の解消*
・原子力技術の民間および軍事利用の禁止をドイツの基本法に明記すること
*EURATOM(欧州原子力共同体)は、原子力に特化した市場を創設して共同体中に原子力エネルギーを提供、かつ原子力エネルギーを開発して余剰分を非加盟国に売ることを目的とする。この共同体がEU内での原子力計画に対する融資制度を設けている。
デモの前にポスターの絵を描いたアーティスト(Daichi Matsusaki)のライブパフォーマンス、デモの後に毎年恒例となっているダンサー(Bodypoet Kazuma Glen Motomura)のライブパフォーマンスがあります。デモの前後も含めてぜひご参加ください。
私たちとかざぐるまを持って、“原発のない未来”のために一緒に歩きましょう。
詳細はこちら>> http://kazagurumademo.de/