[:ja]今年のベルリンは、6月に入ってもなかなか安定した陽気を迎えられず、環境フェスティバルが開催される日曜は朝から注意報が出る程の悪天候に見舞われた。そんな中、私たちは雨にもめげず雨除け対策万全とインフォスタンドの設営に励んだ。
Umweltfestivalは、例年ベルリンで開催される大規模な環境フェスティバルである。市内のみならず、ドイツ各地より、日頃から環境問題に関心を持つ様々な来場者が訪れる。フェスティバルと並行して行われる自転車デモにも、老若男女たくさんの参加者があったという。
私たちのインフォスタンドは、天候不良や初参加にもかかわらず多くの人々に立ち寄っていただき、実りのある活動をする事ができた。深刻化する一方の日本の放射線被害の現状のみならず、ドイツをはじめヨーロッパ諸国が未だに抱え続けるチェルノブイリ被害の一部を報告すると共に、ベルリン在住のアーティストらの協力によって実現した脱原発グッズの販売、女の会と有志の協力により日本の脱原発に向けたさようなら原発集会の署名331筆を集める事ができた。これには自転車でフェスティバルを訪れていたシュトレーベレ連邦議員や、旅先にもかかわらず日本からの旅行者たちの快い署名もあった。また、Manami N.氏の協力により、先日の敗訴の知らせを受けメンバーも衝撃を隠せなかった”ふくしま集団疎開裁判”への応援メッセージを、快諾する来場者から撮影する事ができた。
プロダクトデザイナーTakehito Okuno氏より、家具を製造する際に余った木材を利用して作られたエコロジーな箸6膳が寄せられた。
放射線専門家であり、放射線防護協会役員のトーマス・デアゼー(Thomas Dersee)氏より、無料配布用にいただいた専門情報誌「Strahlentelex」と、和独に翻訳され放射線の専門知識について一般の方にもやさしく解説された「放射線カルタ」の寄付があった。
Tシャツとエコバッグは、Vj Chuu氏が新たに描き起こしたデザインに、日本在住の書道家の願いを込めた「脱原発」デザイン、メンバーAによるパッチワークの3種類。LysergicのFinaとDylanの賛同とボランティアでの協力を得て製作された。
私たちSayonara Nukes Berlinは、非営利団体である。この度のフェスティバルの参加に至っては、前回以上に多方面から大きな助力を得た。また、収益金は716.68ユーロ。前回からの繰越金144.51ユーロを含め、スタンドレンタル費用をはじめ、グッズ製作の為の材料や製作費、活動にかかる経費を補う事ができた。残る277.32ユーロを今後も脱原発運動に役立てたい。この場を借りて、ご協力いただいたみなさまへ多大なる感謝の意を表したいと思う。
さて、この度のフェスティバルにおいて最も重要な活動は、放射線被害についてのインフォメーションだった様に思う。事故を風化させない事、人々が話し合う事をあきらめず、声をあげ続ける事が各地の脱原発へのさらなる一歩であると信じて疑わない。今回の環境フェスティバルでお伝えした情報については、メンバーKIKIが2本のコラムにまとめている。必読である。
この他の模様も詳細につづられたベルリン在住のジャーナリスト、梶村太一郎氏の「明日うらしま」もどうぞ。
主催側によると、参加した延べ人数は計約8万5千人。警視庁は参加者数を発表していないが、警察関係者によると、延べ2万数千人という。(朝日新聞デジタル)
6月2日同日、日本ではまた首都圏を中心に大規模な反原発集会が行われた。東京新聞の報道によると6万人が集結したという。私たちの故郷は今もなお、大きな目に見える傷を負っている。あなたにも見えるだろうか。R[:en]There is no English page for this article. Please try other language (Japanese).
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