
2026年6月14日(日曜日)に、ドイツ・フランス時間で昼間の13時から、日本時間で20時から2020年以来恒例となったマコさんケンさん講演会が催された。今年も日本・海外各地から参加申込者があり、実際に参加なさった方は約90名。それから、予定が入っていて参加はできないが、動画のリンクがほしいからという理由で申し込みしてくださった方もたくさんいた。最後にアンケートを実施したが、そこでも参加者全員が好意的なコメントを寄せてくださっただけでなく、「今年初めて参加した」という方が何人もいたことが嬉しかった。
内容が濃く、充実していてレベルが高いことを皆さんが実感していたようだ。マコさんケンさんは講演会のために今年も丁寧に準備をしておいてくださり、パワーポイントの情報も、それから共有してくださった動画の内容もとても勉強になるものだった。
ことに今年は講演会タイトルが「歴史を書き換えさせないために」ということであったことから、何がどのように非可視化されていくか、責任、肝心の問題点がうやむやにされていくか、ということを中心に話をしていただいた。
「区域から個人へ」といういわゆる復興政策のための閣議決定がなされた。これは、本来市民を守るべき国・自治体が、放射線被ばくからの防護の義務をさっさと投げ出し、「個人」に転嫁する、すべて自己責任で行動してください、といっているとんでもない決定だ。これにより、未除染、または除染が不十分でまだ線量が高い山林や区域にも「個人が自分で決めて」立ち入り、活動できるよう「自由を与える」というあたかも個人の活動の自由性を持たせるように、ポジティブに名付けている、これも「非可視化」していく政策だ。
そのことを踏まえ、農民連の方たちの怒りの声を動画で見ることができた。
また、今どんどん縮小化を進めようとしている福島県の県民健康調査での事故当時未成年だった方たちを対象とした甲状腺検査は、まがりなりにも事故直後から公に続けられてきた調査だが、それ以外に生態系や人間、またはその他の生物に、放射線がどのような影響を及ぼすかは、まったく国や自治体によって調査されていないばかりでなく、それを調査しようとする研究者・科学者たちは、研究費を大幅に削られたり、嫌がらせにあったりしている事実がある。その中で、「今中・福本勉強会」と呼ばれる勉強調査グループでは、被災動物の調査を行ったりして、(低)線量放射線が生物と生態系に及ぼす影響などについて研究を続けるそれぞれの分野(昆虫や魚介類、サル、その他の動物等)の科学者と発表し合いながら意見交換をしているということで、その勉強会についてもお話をしてくれた。
この講演会ではいつもマコさんケンさんにライブでアコーディオンと針金アートのパフォーマンスをしていただいたのだが、去年からそれのZoomでの中継がうまくいかないことがわかっていたので、今回は私が無理とは思ったものの「動画に撮っておいてそれを共有してくださることは可能でしょうか」と超過密スケジュールのお二人に聞いていたら、それをすばらしい形で実現して私の希望を叶えてくださった。
最後の締めくくりの言葉にもあったように、「皆がそれぞれ自分のいるところで、自分のできるところでやれることをやって、政治を変えていこう」そのための連帯と希望を持ち続けること、「水に流」して忘れたり(海に放出して)見えなくするのではなく、しつこく追っていかなければならない、どうしてこうなったのか、それをだらだらと続けるとどういうことが起きるのか、ということを一人一人が考えていかなければならないと思った。チェルノブイリは40年経ってもまだ収束していない。たった15年で音を上げるわけにはいかない。
マコさんケンさんのすばらしい講演会は、以下のYoutube動画でご覧になれます。来年もまたお二人を招きたいと思う。(ゆう)
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今回の講演会の共催団体:
よそものフランス http://yosomononet.blog.fc2.com/